No.160 挫滅症候群の発生

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倒壊した家屋の下敷きになるなどして、筋肉量の多い足などの部位が、長時間(4~6時間)にわたり重量物で圧迫され続けると血流が止ります。

筋肉の細胞は、細胞膜が破壊されカリウム・ミオグロビン・クレアチンキナーゼといった内容物が流出します。

圧迫が解除すると、これらの内容物が血流に乗って全身に運ばれ、血液中のカリウム濃度が高くなり、高カリウム血症が起こり、不整脈や心停止に陥ることがあります。同様にしてミオグロビンなども急性腎不全などを引き起こす原因になります。

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